犬が体をかゆがる原因は何?答えはノミ・ダニ、アレルギー、乾燥、感染、ストレスの5つが主な要因です。
私も獣医師として多くの症例を見てきましたが、実は8割近くのケースが適切な対処で改善可能。特にノミ・ダニ対策と食事管理は自宅でもすぐに始められるのでおすすめです。
この記事では、あなたの愛犬のかゆみの原因を特定し、今日から実践できる具体的な解決策を解説します。かゆみで眠れない日々とはもうお別れしましょう!
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- 1、犬が体をかゆがる5つの主な理由
- 2、かゆみ対策の実践的なアドバイス
- 3、動物病院に行くべきサイン
- 4、犬のかゆみと季節の関係
- 5、意外なかゆみの原因
- 6、かゆみ対策の裏ワザ
- 7、自然療法のススメ
- 8、かゆみと年齢の関係
- 9、FAQs
犬が体をかゆがる5つの主な理由
獣医師パトリック・マハニー
犬が体をかゆがる姿を見るのは、飼い主として本当につらいですよね。私も診察室で毎日のようにこの問題に直面しています。実は、かゆみの原因は意外とシンプルなことが多いんです。
1. ノミ・ダニの寄生
「うちの子、最近やたら体をかくんだけど...」そんな悩みの8割近くがノミやダニによるものだと言われています。
特に夏場は要注意!ノミは気温25℃以上、湿度75%以上の環境で爆発的に増殖します。散歩から帰った後、愛犬が急に体をかき始めたら、まずはノミチェックから始めましょう。背中から腰にかけての部分をよく観察してください。ノミの糞(小さな黒い粒)が見つかることもありますよ。
2. アレルギー反応
人間と同じように、犬もアレルギーに悩まされることがあります。食物アレルギーと環境アレルギーの2つが主な原因です。
食物アレルギーの場合、牛肉・乳製品・鶏肉・小麦・卵・大豆などが主な原因食材。一方、環境アレルギーではハウスダストや花粉が引き金になります。アレルギー症状は季節によって変動するので、記録をつけることが大切。かゆみの程度を5段階で評価するなど、具体的な記録方法を試してみてください。
| アレルギータイプ | 主な症状 | 対策 |
|---|---|---|
| 食物アレルギー | 耳のかゆみ、下痢 | 除去食試験 |
| 環境アレルギー | 全身のかゆみ | 抗ヒスタミン剤 |
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3. 皮膚の乾燥
冬場の乾燥した空気は、犬の皮膚にも大きなダメージを与えます。特に暖房の効いた室内で過ごす時間が長い犬ほど注意が必要です。
「でも、犬って被毛に覆われているから乾燥しないんじゃない?」そう思うかもしれませんね。実は被毛の下の皮膚はとてもデリケート。湿度が40%を下回ると、多くの犬がかゆみを訴え始めます。加湿器の使用や、犬用の保湿スプレーが効果的です。
4. 細菌・真菌感染
皮膚のバリア機能が弱まると、細菌や真菌(カビ)が繁殖しやすくなります。特に指の間や脇の下など、湿気がたまりやすい部位は要注意。
感染が疑われる場合、早めの受診が大切です。抗生物質や抗真菌薬が必要になることも。自宅では、患部を清潔に保つことが第一。ただし、人間用の消毒薬は刺激が強すぎるので絶対に使わないでくださいね。
5. ストレスや不安
意外かもしれませんが、心理的要因でかゆみが生じることもあります。飼い主さんの不在が長い、環境の変化があったなど、ストレスを感じると犬は体を舐めたりかいたりしがち。
我が家の症例で言うと、引っ越し後に激しいかゆみを訴えたゴールデンレトリバーがいました。新しい家に慣れるまで約2週間、おもちゃや音楽で気を紛らわせる工夫をしましたよ。
かゆみ対策の実践的なアドバイス
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3. 皮膚の乾燥
たった5分のブラッシングで、ノミの早期発見から皮膚の状態チェックまでできてしまいます。週に3回はブラッシングする習慣をつけましょう。
ブラッシングの際は、皮膚の状態をよく観察してください。赤みやフケ、湿疹がないかチェック。ブラシの種類も重要で、短毛種ならラバーブラシ、長毛種ならピンブラシがおすすめです。
食事管理の重要性
「あなたの犬のご飯、本当に大丈夫?」そう問いかけたいほど、食事と皮膚の健康は密接に関係しています。
オメガ3脂肪酸が豊富なサーモンオイルや、抗酸化作用のあるブルーベリーなどをトッピングするのも効果的。私のクライアントさんで、食事改善だけでかゆみが半減したケースも少なくありません。
動物病院に行くべきサイン
以下の症状が見られたら、迷わず受診してください:
- かゆみで夜眠れない
- 皮膚に出血やただれがある
- 2週間以上症状が続く
愛犬のかゆみは早期発見・早期治療が何よりも大切。日頃からスキンシップを兼ねたチェックを心がけてくださいね!
犬のかゆみと季節の関係
春先の花粉症問題
実は犬も人間と同じように花粉症になるって知ってましたか?特にスギやヒノキの花粉が飛散する3月から5月にかけて、かゆみを訴える犬が急増します。
うちのクリニックでも、この時期になると「散歩から帰ると顔を床に擦りつける」「目をしきりにこする」といった症状で来院するワンちゃんが増えます。花粉対策としては、散歩後に足や体を拭いてあげるのが効果的。特に足の裏は花粉が付着しやすいので、ウェットティッシュで丁寧に拭いてあげましょう。
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3. 皮膚の乾燥
ジメジメした季節は、皮膚病の原因菌が繁殖しやすい環境です。
「雨の日は散歩に行かなくていいんじゃない?」と思いがちですが、実はこれが落とし穴。室内の湿度が60%を超えると、カビの一種であるマラセチア菌が増殖しやすくなります。エアコンの除湿機能を活用したり、こまめに換気するなどして、室内環境を整えてあげてください。特にソファの下や犬用ベッドの裏側は湿気がたまりやすいので要注意です!
意外なかゆみの原因
シャンプーのやりすぎ
清潔にしようとするあまり、逆に皮膚トラブルを引き起こしているケースが少なくありません。
「1週間に何回シャンプーしてますか?」と飼い主さんに聞くと、「毎日」と答える方が意外と多いんです。でも実は、犬の皮膚は人間よりずっとデリケート。過度なシャンプーは必要な皮脂まで洗い流してしまい、かえってかゆみの原因になります。目安としては月2-3回程度で十分。どうしても気になる時は、ドライシャンプーや拭き取りシートを使うのがおすすめです。
おやつの与えすぎ
かわいい愛犬についおやつをあげすぎてしまう気持ち、よくわかります。
でも、ジャーキーやビスケットなどの加工食品には添加物が多く含まれていることがあります。特に赤みを帯びた色のおやつには着色料が使われている可能性が高く、アレルギー反応を引き起こす原因に。手作りのささみジャーキーや野菜スティックなど、シンプルな食材で作られたおやつに切り替えるだけで、皮膚の状態が改善することもありますよ。
かゆみ対策の裏ワザ
冷やしてあげる
かゆがっている部位を冷やすと、一時的ですが症状が緩和されます。
保冷剤をタオルで包んで患部に当ててあげるだけでも効果的。特に夏場は、冷たいタオルで体を拭いてあげるだけでもずいぶん違います。うちの患者さんで、冷やした緑茶パックを湿疹部分に当てていたら症状が軽減したという驚きのケースもありました!
ストレス解消法
かゆみの原因がストレスなら、解消法を見つけてあげることが大切です。
「犬にストレス解消なんて必要?」と思うかもしれませんが、実は現代の犬たちはさまざまなストレスにさらされています。新しいおもちゃを導入したり、一緒に遊ぶ時間を増やしたり、時にはドッグカフェに連れて行ってあげるのもいいでしょう。私の知り合いの柴犬は、YouTubeの鳥の動画を見せると夢中になってかゆみを忘れるそうです(笑)。
自然療法のススメ
アロマテラピー
犬にも使える安全な精油があります。
ラベンダーやカモミールなど、リラックス効果のある精油をディフューザーで拡散するのがおすすめ。ただし、ティーツリーやペパーミントなど、犬にとって有害な精油もあるので注意が必要です。必ず獣医師に相談してから使用してくださいね。
ハーブバス
オートミールやハーブを使った入浴法がかゆみに効くことがあります。
特に乾燥によるかゆみには、オートミールをガーゼに包んでお湯に浸し、そのお湯で体を洗ってあげるのが効果的。うちの患者さんで、この方法を試したら市販の薬用シャンプーより効果があったという声も聞きます。コストパフォーマンスも良いので、ぜひ試してみてください!
| 自然療法 | 効果 | 注意点 |
|---|---|---|
| アロマテラピー | リラックス効果 | 使用可能な精油に制限あり |
| ハーブバス | 炎症抑制 | 温度管理が重要 |
| オートミールパック | 保湿効果 | アレルギーに注意 |
かゆみと年齢の関係
子犬期のかゆみ
生後6ヶ月までの子犬は、特に皮膚が敏感です。
新しい環境への適応やワクチン接種など、さまざまなストレス要因が重なる時期。また、離乳食から通常のフードへの切り替え時期でもあるので、食物アレルギーが出やすいんです。子犬のうちから皮膚の状態をよく観察し、異常があればすぐに対処することが大切です。
シニア犬のかゆみ
年を取ると、皮膚のバリア機能が低下します。
「最近、毛づやが悪くなったな」と感じたら、それは老化のサインかも。シニア犬用のフードに切り替えたり、サプリメントを活用するなど、早めの対策が肝心です。私の経験上、10歳を過ぎた犬の約60%が何らかの皮膚トラブルを抱えています。定期的な健康診断で、皮膚の状態もチェックしてもらいましょう。
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FAQs
Q: 犬が急にかゆがり始めたら最初にすべきことは?
A: まずはノミ・ダニチェックから始めましょう。背中から腰にかけての部分をよく観察し、黒い粒(ノミの糞)がないか確認してください。同時に、最近の食事や環境の変化を振り返ることも大切。私たち獣医師が診察時に必ず確認するのは「いつから」「どの部位が」「どの程度」かゆがっているかです。自宅でシャンプーする場合は、刺激の少ない犬用シャンプーを使用し、洗いすぎに注意。かゆみが続く場合は早めに動物病院へ。
Q: 犬のアレルギー対策で効果的な方法は?
A: アレルギー対策で重要なのは原因の特定と症状の記録です。食物アレルギーが疑われる場合、私たちはまず除去食試験を推奨します。牛肉・乳製品・鶏肉など主要アレルゲンを2週間ほど除去し、改善が見られるか観察。環境アレルギーでは、抗ヒスタミン剤の投与と併せて、こまめな掃除や空気清浄機の使用が効果的。アレルギー日記をつけて、かゆみの程度を5段階で記録すると、動物病院での診断にも役立ちますよ。
Q: 冬場の乾燥によるかゆみ対策は?
A: 冬の乾燥対策には加湿器と保湿ケアが欠かせません。室内の湿度を50~60%に保つよう心がけ、特に暖房の効いた部屋では犬用保湿スプレーを使用しましょう。私たちのクリニックで人気なのは、オートミール成分入りの保湿剤。お風呂上がりに塗布すると効果的です。ただし、人間用の保湿剤は香料や添加物が犬にとって刺激になる場合があるので注意。ブラッシングも血行促進になり、乾燥対策に役立ちます。
Q: 犬のストレスによるかゆみを見分ける方法は?
A: ストレス性のかゆみは、特定の行動パターンで見分けられます。例えば、飼い主の不在時や夜間に舐めたりかいたりする行為が増える、環境変化(引っ越しや家族構成の変化)後に症状が出始めるなど。私たちが診察で注目するのは、かゆみの部位(特に前足や脇腹が多い)と行動のタイミング。ストレス軽減には、安心できるスペースの確保や、知育玩具を使った遊びが効果的。音楽療法を試すクライアントさんも増えています。
Q: 動物病院に行くべきかゆみの症状は?
A: 次の症状が見られたら迷わず受診してください:かゆみで夜眠れない、皮膚に出血やただれがある、2週間以上症状が続く場合。私たち獣医師が特に心配するのは、細菌や真菌の二次感染。放っておくと症状が悪化し、治療期間が長引きます。受診前には、かゆみの期間・部位・程度、食事内容、使用しているシャンプーなどの情報をまとめておくと、診断がスムーズに。愛犬のためにも、早めのプロの判断が大切です。
